『それスノ』のこと。第2弾
この度も、TBS『それSnow Man にやらせて下さい 初回2時間SP 〜9人ダンス日本一決定戦〜』をご覧頂き、ありがとうございました。
前回、自分の感動をただただ書き綴ったブログを多くの方々が読んで下さってとても嬉しかったのと、今回も待ち望まれている声が届きましたので、皆様のご希望に沿う形になるかどうかわかりませんが、現場での感動を少しでもお伝えできればと思っています。
しかし、、、
またまた‘忖度’とか‘ヤラセ’とか‘出来レース’ とか言っている人たちがいることは、自分的にとても残念に思うけど、、、んーー仕方ないのかなぁ… そうして多くの人の話題になることこそエンターテイメントでもあるワケで・・・
個人的には、自分が思い切り怖い恐い鬼に仕立て上げられ放送されていた25年前のTX『ASAYAN』を見て、この先生は「本当はこんなに怖くないんだっ!」「あれはテレビの演出なんじゃないかなぁ…」って声をあげてくれる人がいたらなぁ・・・と思うょ・笑
失礼しましたm(_ _)m

さてさて、
収録の日はね、あの体育館の外にも中にも、カメラが寄らなくても、そこここに愛と涙がありました。
師弟愛、友情、必死の涙、本気だからこそ溢れ出る涙、悔し涙、感動の涙、、、
その空間にいるだけで、何度も言うけれど本気さと必死度、もうとてつもないピリピリとした緊張感、高まる高揚感、その空気に触れるだけで、肌からヒシヒシと伝わってくる何かが確実にありました。
その上で、あのパフォーマンスを真正面からフィックスで目の当たりにするのですから、それはもう冷静さを保つことがまず第一歩です。だって感動の嵐です。少しわかりづらいと思うけど、これまた目の高さが同じところで審査するってかなりの圧を感じるんです。
誰がこの人たちに点数を付け、順位づけできるでしょうか・・・
審査員である私達は、前回同様、放送で映されていた1ヶ月間の練習期間に何が起きたか、どんな努力が、葛藤が、事件が起きたかを知りません。
それでも、本番前の緊張感の中に何かしら感じ取ることができます。不思議なことに、ものすごく大変だったこと、きっと何か大変なことが起きていたんだということを。
しかし、審査員はその部分で審査をするわけではありません。その場で繰り広げられるたった3〜4分のパフォーマンスで審査をし、即座に分析し、一瞬の間に脳内で繰り返し、渡されたフリップに点数を書き込んでいきます。
私は、テレビをご覧になっている皆さんと同様に、それぞれのパフォーマンスを見て、心が大きく動き、感動し、心が揺さぶられました。涙をこらえなければならなかった…。収録後は泣くのをひたすら我慢したので頭が痛い痛い。
パフォーマンス後すぐに求められるコメントでは、涙を流して「感動しました!すごいです!素晴らしかった〜‼︎」って言いたい。言いたい。(それだと食レポの人が‘おいしい’を連呼しているのと一緒になるのか… とこれを書いていながら今気づきました・笑)だって本当に素晴らしいんだモン‼︎ あの久米田高校チーム、最強芸能人チーム、kirameki⭐︎glitterチーム、Snow Manチーム、全てのチームのパフォーマンスがあまりに素晴らしかった。
これ余談だけど、バカがつく程真面目すぎる私だけの話だと思うのだけどね、前回のダンスバトル以来、友人や知人が次々とSnow Manのファンになって、「誰々格好いいでしょう?」とか「ダンスは誰が上手いですか?やっぱり誰々?」と自分のファンを推してきたり・笑 ・・・結構ね、大変だったんだけど、今回の審査員オファーを頂いてから、Snow Man の動画とか一切見るのを控えたんですょね… 変な先入観入っちゃいけないと思って・・・バカ真面目でしょ⁉︎σ(^_^;)
そうそう!
今回は、番組自体がゴールデン帯進出ということで、番組的にレベルアップ&ブラッシュアップの方向へと熱が入ったのだと理解してます。大切なそれぞれのチームの出演者一人一人の努力をお伝えするべく、1ヶ月の練習シーンに多くの放送時間を費やしていました。その一人一人の頑張り、努力する姿、その取り組む姿勢はやはり多くの人に感動を届けますょね。
ただ今回は、審査員のコメントがことごとくカットされていました…σ(^_^;)
まず、紹介頂くシーンでは、4人の審査員それぞれ「どこに注目するか」「どの点を判断基準にするか」などのコメントを求められ、それぞれ答えました。全部カットされてましたね(゚∀゚
SAMに続いて求められた際、「これだけの強豪チーム、これだけの強者達が揃っているわけですから、審査は相当難しいものになると思いますが、私はですね…タイトルにもありますように “9人ダンス日本一決定戦 ” ということですから、やはり7人でもない10人でもない9人ならではの構成やフォーメーション、そして、見ている人をどれだけ魅了するかなどの一人一人のショーマンシップにも注目していきたいと思います。」と述べました。
大切なので繰り返しておきます。“世代対抗ダンス大会”ではなく、“すごかったでSHOW”でもなく、“なんでもダンスコンテスト”でもなく「9人ダンス日本一決定戦」です。
実際にその点に着目していました。
審査ポイントは前回と同じで、5つ。1項目が20点で合計100点になります。
この審査基準は感動から目を覚させ、一気に現実へと引き戻し、脳内を冷静にしてくれる非常にありがたい基準です。
ビジュアル(表現・表情・衣装)、構成(バランスやフォーメーション)、エンターテイメント(演出やショーマンシップ)、テクニック(スキル・技術)、スペシャリティ(審査員個人目線の感情が入る)
だから、審査員の一人が‘このチーム大好き’、‘このチーム感動したー’ と自分の感性を自由に入れられるのは5つ目のスペシャリティだけなわけで、一人が20点満点をつけても、他に審査ポイントは4つありますから、さすが明確に審査が行なえる世界基準の審査ポイントと言えるのではないでしょうか。
ぜひ皆さんもご自身でポイントつけてみてはいかがでしょう?ご存知の通り、たった1点が大きく響きますからもうそれはそれは慎重にね。
それでは、
パフォーマンスについてお話ししていきます。
今回は、ご覧の通り、舞台セット・衣装・小道具などを駆使した作品が多かったですょね。
展開を繰り広げたり、インパクトを残したり、表現を膨らませるのに用いますが、これなかなかどうして、これらの処理こそ難しいのです。
処理とは、使うのではなく、使いこなす、そして、それをも魅せる、さらには、この小道具たちを自分の身体の一部と捉え命を吹き込む、です。
私がSnow Man のパフォーマンスで感動した一つとして、この処理があります。
あのだだっ広い体育館をうまく利用し、帽子は、斜め下手(しもて)上方に揃って飛ばし、ジャケットは、全ての方向へ放射線状に投げ、ボトムスは(ちょっとミスもあったけど)、一列で真後ろにといった具合に、投げられたそれらの軌跡も置き去りにされた後のそれらも決して醜くなかった。
場所は体育館で舞台袖も一切の照明もないこと、イントロや曲間、衣装チェンジの間もたった1〜2小説でも無駄なく見せるものとして振り付けてあるかどうかも観てみてください。(カメラのカット割り、編集によって全てを見ることができないかもしれないけれど…)
kirameki⭐︎glitterが惜しくも1点差で優勝を逃すという現実。
私のカットされてしまったコメントの中に、「Kids達のパフォーマンスを観て今回はSnow Man 危うしか…とも思いましたが、、、」というパートがありました…
心を鬼にして申し上げますが、子供ということで、気付かぬ内に、知らないうちに、ついうっかりアドバンテージつけて見てはいませんか? “小学生なのに… Kidsでこんなに… ⁉︎子供でここまでやれちゃう…?” 逆にこうは考えられないでしょうか。小学生なのにこんなことできちゃう!?   Snow Manは大人なのに、こんな無垢な美しい表情しちゃう!?とか・・・
私のkirameki⭐︎glitterの技術・スキルポイントは20点の満点をつけました。
私のSnow Manの表現・表情のポイントは20点の満点。
ダンスを踊る人はものすごーく増えて、子供から今ではご高齢者まで老若男女踊ります。
数字で言えばもぉおお1歳から100歳まで。
ダンスのジャンルは、たくさんありますね。大きく分けてジャズ・シアター系、ストリート系、もちろんバレエだってコンテンポラリーだってあるし、ストリート系の中でもHipHopからbreakin’  poppin、 ハウスやロックダンス、、、細かいものも数えていくと多分30〜40種類くらいあるのではないでしょうか。
その中でこの番組の素晴らしいと思えるところは、その審査し得ない程の数あるダンスジャンルの中で、競う内容を狭く限定しているところです。9人ダンスであることは前述しましたが、
(あっ!ちなみに私の振付した9人ダンスで代表的なのは、2001年リリースのモーニング娘。の『ザ☆ピ〜ス!』です(^.^))
使用楽曲も、1、2、4曲めは限定し、3曲目だけ自由選曲ということ。それぞれのチームのパフォーマンスが比較しやすいことは確かですね。
それでは、Snow Man が優勝した私の審査ポイントを。
これは、前回のブログに書いた通りで(一番最後にリンクを貼っておきますね)、さらにその5つに磨きがかかり進化・成長を着実に遂げたといったところでしょうか。
今回もまた語らせてもらう“抜き” ‼︎ですが、よく言葉で説明されるのが、動きにおける「緩急」だったり「メリハリ」。Snow Man はこの緩急の幅がものすごく大きい。ちょっと解剖学的な言い方になっちゃうけど筋肉の収縮と伸長と弛緩が音に合わせて瞬時にコントロールできている。そして、パフォーマンスしている3分程の間、一切のすきが無い。9人それぞれの動き1つ1つ、表情のひとつひとつが全てソフィスティケイトされているのです。
前回同様佐久間くんのダンスジャンルを問わず幅広く踊れるスキルとからだ全身の躍動感には目を見張りますし、今回新たに大きく目にとまったのは宮舘くんでした。大きく派手な主張があるわけではないのに、安定感のあるダンス、丁寧でスマートな踊りでありながらなんとも力強い。ラウールくんのことは、自明之理とでも言いましょうか。そして何より、岩本くんの振り付け。各楽曲ごとにさまざまに展開されていく中で、前述した数多くのダンスジャンルを網羅して無理なく構成し、メンバー全員が楽曲と振付の意図をブレずに同じに解釈している。彼は、今後素晴らしい振付師、さらには、とても良い指導者に成長していくと確信しました。あの本番を前にしてメンバーに語る声がけこそ、指導者たる姿だと思います。
ダンス歴42年、ダンス指導及び振り付け歴40年の経験と立場からのお話しさせて頂きました。上から目線的な発言も多々あったと思います。どうかお許し下さいマセm(_ _)m
最後に何より嬉しかったのは、振付を付けたそれぞれのチームの先生方と踊る踊り手全員がMichael Jacksonをリスペクトしていたこと。。。(^^)
出演者、共演者の皆様、さらに進化した素晴らしいダンスパフォーマンスを、本番のステージに向かう勇気と努力を、ありがとうございます。
番組制作に携わった全てのスタッフの皆様、大変お疲れ様でした。
素晴らしいダンスエンターテイメント番組をありがとうございました。
Snow Man結成11周年おめでとうございます。
夏まゆみ
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(リンク先 / 2022年9月17日投稿:『それスノ』のこと。)
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もちょっと、待っててね♪(´ε` )

書いてます… 今書いているので、もうちょっとだけ待っててね♪( ´▽`)

これ読んで待っててくれるかな?
実はこれ、TV収録後にメンバー9人にプレゼントさせてもらったこの春発売の私の拙書なのです(*≧∀≦*)こんな時にゴメンね。

いつも私が大切に思っていること、どうしてもメンバーに伝えたかったし、彼らを応援する皆にも知ってほしい。これから夢に向かう子達にもその親御さん達にもみぃーんなに伝えたいこと。
この後あげるブログも前回同様またまた超長くなりそうなので、どうしても大切にして欲しいことを一つ先にお伝えしておきますね。

今回のSnow Manのパフォーマンスにおいて、彼ら一人一人の体全身から、その表情から、そして、お互いにアイコミュニケーションを通して作り上げられる幸せな空気感から見えてくるもの、観ている人を魅了するもの、グループパフォーマンスである以上より大切なものの一つだと私は考えています。

拙書の中のほんの一部ですが、、、(抜粋)

「楽しむ」ということ

好きで選んだこの道なのに、思ったよりそれは厳しくて。
それでもがんばってつらい練習を経て、ようやくステージに立つ。
お客さんの目に触れる。
思い切り練習の成果を発揮して、ミスしたりすることもあるけれど、
応援してくれるお客さんの声援が嬉しくて、
これまでのつらい練習も流した汗や涙も、すべてやってよかったと思える。
何もかもすべてが喜びに変わる。
これこそが、度重なる練習を経たのちの本番のステージというもの。
がんばって耐えたつらい練習を経て、たどり着いたその楽しみというのは、
筆舌に尽くし難いほど素晴らしいものなのです。

その絶大な喜びを思い切りステージ上で、肌で感じましょう!
「楽しむ」とは、そういう意味ですよ。

※『人はいつでも、誰だって「エース」になれる!心とからだが輝く72の言葉』P.136に掲載


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